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2013年9月10日 (火)

赤山地下壕

第二次大戦中、東京湾の入口に当たる三浦半島と房総半島には敵軍の侵入を阻止するための軍事拠点が多く造られていました。当時の館山市周辺にも海軍航空隊などが配備され、それらの戦争史跡が付近に数多く残されています。

今回紹介する赤山地下壕は非常に大規模な地下壕なんですが、詳しい資料に乏しいため、どのような施設だったのかの詳細は不明とのこと。
現在は壕の一部が整備され、気軽に見学を楽しむことが可能です。全体的に通路は明るいのですが、所々に暗がりもあったりして雰囲気もいい感じ。こういった地下壕は吉見百穴、松代大本営に続いて3箇所目ですが、これらの中では一番楽しめました。

受付で入館料を支払うとヘルメットと懐中電灯を貸していただけるのですが、この懐中電灯の光量は驚くほど弱いので、手持ちの懐中電灯を所持しているのであれば、そちらを使用したほうがより楽しめると思いますよ。


※2012年8月に撮影・編集した動画です。大房岬→沖ノ島→赤山地下壕を簡単に紹介しています。


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↑付近には多くの戦争史跡が残されていますが、今回はそのうち赤枠で囲った赤山地下壕とその付近に残る掩体壕を紹介していきます。

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↑【案内に掲載されている構造図】
赤山地下壕は全長で1.6kmもある巨大な地下壕ですが、見学できるのはそのうちの僅かです。
こう見ると平面の単純な構造に見えますが、内部にはスロープがあるのも確認できているので、多層の複雑な構造をしているのかも知れません。

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↑【通路①】
内部はひんやり涼しいです。夏には最適な場所ですね。

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↑【通路②】
外部と繋がる出入り口付近はそうでもないんですが、奥に入ると湿気が多くいのでフラッシュでの撮影は困難を極めました。こういった場所はビデオのほうが撮影し易いのかな。
壁面には地層が模様として浮き出ていて綺麗ですね。赤山の特色なんでしょうか。

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↑【部屋①】
棚の替わりなのか壁面が四角くくり抜かれていますね。他のいくつかの地下壕でも、同様の加工の跡を確認できるみたいです。

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↑【部屋②】
通路の突き当たりに穴が開いていたので、その内部をフラッシュで撮影。懐中電灯では光量が足りなくて状況がよく判らなかったんですけど、どうやら穴の向こうには部屋があるみたいです。
ということはこの穴、もしかしたら銃眼だったんじゃないですかね。実際のところは判りませんが。

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↑【キノコの栽培に使用された窯】
気温が年中通して一定なので、赤山地下壕の一部はキノコの栽培所として使用されていた時期もあるのだとか。この釜はその時期に設置されたものなんだそうです。


赤山地下壕の周辺には他にいくつもの壕が残されています。すぐ西隣は弾薬庫か何かの施設跡みたいですし。
観光施設として整備されているのはここだけですが、周辺をちょっと散策してみるのも楽しいかもしれませんね。


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↑【赤山周辺の掩体壕】
掩体壕とは敵機から発見されづらいようにカモフラージュされた戦闘機の格納庫のことです。
かつては赤山周辺だけでも同型の掩体壕が10基余り残されていたみたいですが、現存するのはこの1基のみ。

千葉県には茂原や柏に同型の掩体壕が残されていますね。史跡ってふとした瞬間に消滅してしまうなんてこともままありますから、なるべく早い時期に他の史跡も確認しておきたいものです。


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